thewarpedradio

A Wilhelm Scream

Cheap Heat (2026)
前作は9年と非常に長い期間が空いてリリースされたが、今回は約3年振りと比較的短いスパンでリリースとなった6th。Smackin' Isaiahから数えると通算8枚目になる本作はMetallicaを彷彿とさせるようなジャケットのロゴからも推測できるように、彼らの最大の魅力の一つであったテクニカルな暴力性が鳴りを潜め、成熟した感を打ち出していた前作から一転し、その反動かのように1曲目のイントロから不穏な空気感の中、テクニカル要素の強いリフなどで構築された音の渦に巻き込まれるような錯覚に陥るような作品に仕上がっている。テクニカルさが全開になっていることと合わせて、前作では鳴りを潜めていた前のめり感の強い勢いがリフだけでなくメロディやコーラスにも戻っており、最後まで息をつかせずに没入感の高い作品に仕上がっていると言えるだろう。これは彼らの魅力の全てを最大限に振り切ってパッケージングした作品であり、同じルーツから生まれた同郷のNo Triggerが外に向かっていき多様な音楽性を包括するような作品に変化したことに対して、彼らは内側に向き純度を高める方向に進んでいることは非常に興味深く、本作は最高傑作と言っても良い出来である。全10曲。
☆☆☆☆★★★ Somebody's Goona Die / The Scumbag Grift / I Got Tunnel Vision
Let It Ride / Fell Off / Unsolving the Mystery / Poison II
Melodic Hardcore Bash Brothers "Downhearted"