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Candy Hearts

The Best Way To Disappear (2012)
NFGのChadがプロデュースを務めたことでも話題を集めた、Candy Heartsの1st EP。様々な外的要因の変化はあっても彼らの音楽には全く影響はないかのように、これまでと同様に今作でも素晴らしいメロディを発揮している。どことなく切なげではあるが、可憐でポップ。そして伸びやかで透明感あるメロディは単にメロディックとか画一的なものでくくれるのではなく、インディロックなど彼らがおそらく影響を受けたであろう音楽を独自の感性でブレンドされている。それがジャンルの枠を超えて様々な人に支持されている要因であろう。そしてそのメロディを最大限に生かすかの如く、シンプルなアレンジ。そしてここぞとばかりにツボを抑えたギターのリフやコーラス。どの部分を切り取っても傑作であり、万人にお勧めできる作品である。全6曲。
☆☆☆☆★ Bad Idea / Matchbox / Miles And Interstates
Replacement Parts / Sick Of It / Ticklish
Pop Punk Mixtapes "Hope Is For People"

All The Ways You Let Me Down (2014)
BridgeNineに移籍しての初のアルバムであり、通算3rd。様々なバンドが所属している中でもどちらかと言えばHardcore色が強いレーベルへの移籍であり、その点において一抹の不安を感じる部分がなくはなかったが、結論を言えば全ては杞憂に終わっており、この作品にはいつも通りの彼女らの音が込められている。全体的にはPop色やIndie Rock的な要素が今作では今まで以上に色濃く出てはいるが、基本的な路線である優しくてポップなメロディを透明感あふれる女性ボーカルが歌い上げる根底は一切のぶれがない。このボーカルやメロディもキャピキャピした感じではなく、女性の強さや優しさが前面に出たメロディが今作ではより際立っており、テンポ的な勢いは薄れているが作品全体としては緩急をうまく使うことによる躍動感に溢れている。またありがちな手法であるキーボードを多用するのではなく、代わりに単音リフを用いることによりメロディのバックアップだけではなく楽曲全体への力強さを増しているかのような印象を受ける。作品を重ねるごとにどんどんシンプルになっているがメロディを生かすためのアレンジやリフという点において一切のブレがなく、全てにおいて彼らの最高傑作と言ってもいいくらいの出来である。全11曲。
☆☆☆☆★★ I Miss You / The Dream's Not Dead / The One To Get Me Out
All The Ways You Let Me Down / Michigan
Coffee With My Friends / Something's Missing
Brooklyn Bridge / Playing With Fire
Pop Punk Dirt Bike Annie "Show Us Your Demons"