thewarpedradio

First Step To Failure

When Best Friends Become Strangers (2014)
意味深な、そして深い意味を持っていそうな待望の1stAlbum。FATのロゴをパクっていた頃の延長線上にありながらも、そこまで大きく影響を受けている訳ではなくむしろ90sの北欧Melodicの影響を存分に感じさせる作品に仕上がっている。しかしそれだけではなくどこか10sのモダンな雰囲気をも漂わせたそのサウンドは安心感にも似た懐かしさを感じさせ、あの当時がリアルタイムでなかったリスナーにとっては逆に新鮮さを感じることだろう。流行と言ってもよいメタリックなフレーズを前面に取り入れている訳ではなく、10曲目のように1つの要素として所々取り入れている程度であり、更には分かりやすいという意味での哀愁度合いも強くはない。基本的にはメロディが軽やかにそして力強く疾走していくキレと、リズム隊は低音をしっかりさせつつギターはリフ主体でその上を軽快に彩りを添えるかのようなアレンジ。そういった派手さはないながらもバンドとしての地力を窺い知れるかのような王道のスタイルが彼らの最大の魅力である。北欧の伝説的なバンドであるAdhesiveの様にコーラスをバシバシ決めていくスタイルとは微妙に異なるがメロディはやはり近いものを感じさせてくれる。また全体的にバタバタ感が残っており垢抜け切れていない部分と非常に洗練された部分とが混在している所も今作の魅力であり、今後の作品にも注目していくべきバンドである。全11曲。
☆☆☆★★★ To Old Friends And Bitter Enemies / All Into This
Throats Scorched By Cigarettes and Whiskey / Tonight
They All Float Down Here
Fast Melodic Punk Pridebowl "Where You Put Your Trust"