The Lillingtons

Stella Sapience (2017)
	復活の狼煙を上げた11年ぶりのEPに続く、FATに移籍してリリースとなった5th。作品の冒頭を飾るゴシック感を漂わせたイントロから若干の不穏さを漂わせているが、イントロだけでなく全体的にこれまでの彼ららしからぬ作品になっている。メロディの質感は変わっていないものの、全体的に暗さや陰りを感じさせ、これまでのような明るさがあまり感じられない。それは今までのホラー感を漂わせていたリフなどが、空間系のエフェクターを使うことにより壮大さが増し、Emo的な要素が作品全体に漂っている。Kobyが解散後に加入したTeenage Bottlerocketとの違いは明確ではあるもののそれをThe Lillingtonsに期待しているわけではなく、エフェクトをかけたスペイシーな雰囲気を出している音作りが完全に邪魔をしていると言える。それ以外の部分はあまり変化をしていないため、その点が非常に残念である。全12曲。
☆☆★★★	Insect Nightmares / K6 / Zodiac / Pursuit Of Pleasure London Fog / They Live
Pop Punk	Digger "Keystone"