thewarpedradio

Rebuke

Outside Of Calamity (2007)
自主制作でいつも通りCD−Rでのリリースとはなっているが待望の1st。基本的には前作までと方向性は変わらなく、ザクザクと刻むギターを中心としてドタバタ感が溢れているサウンドはそのままではあるが、アコースティックを効果的にアレンジの中に組み込んでいるため、ドタバタ感がありながらも緩急をうまく使っている印象を受ける。また全体的にテクニカルな面は皆無でバンドとして前のめりで突っ込むのを基本として決してテンポも遅くないが、高速一辺倒のようには感じさせず、むしろ少し他のバンドと比較すると遅いようにも感じさせる部分もあったりなど、そう言った意味では北欧系のバンドとしては珍しい立ち位置にいる作品であると言える。しかしアレンジの中では北欧らしさの一つである様式美にも似たような感覚を実感できる部分もある。全体的にはすごくB級臭が漂っているが、それだけに留まらないのは疾走感あふれる曲とメロディによるものであろう。今作には今作の、次作には次作なりの良さがあり、90sの影響を色濃く残しているのが今作と言えるだろう。全14曲。
☆☆☆★★★ To My Sweet Girlfriend / Is This It? / Utopia / Circled A's / Jessie
Summer Of 99 / Autenemy / Snowday
Fast Melodic Punk XXL "Day By Day"
Wouldworks (2010)
前作から一転して、近代メロディックの影響を色濃く受けた作品へと変貌を遂げた2nd。この変化は予想外で最初は別バンドであるかと思ったほどである。この要因としてはメンバーチェンジによってギターが増えたことにもよるかもしれない。しかし単に今までのスタイルを捨てたという訳ではなく、8曲目など所々に前作までのガチャガチャ感や裏打ちの部分を残しており、そういった意味では他のバンドにはない魅力を作り出していると言ってもいいのかもしれない。今までの良い部分は残しつつもHardcoreの要素などを巧みに取り入れつつも、勢い任せではなく良く作り込まれており全体的に荒々しい部分もありながらも非常に聴きやすい作品に仕上がっている。恐らくこの変化は2ビートを多用していることと共に、前作までのザクザクと刻んでいるアレンジが鳴りを潜めていることにもよるだろう。しかし近代的な要素を全面的に取り入れたとは言えメロディの良さは相変わらずであり、曲の中でも緩急をうまく付けており楽曲によっては非常にポップな要素を持っていたりなど彼らの持ち味が開花し出している作品と言ってもいいだろう。全14曲。
☆☆☆☆ Bartenders & Tarbenders
History Doesn't Repeat Itself...We Repeat History / Wings II
Affection, Abandon, Affiction / Gonxales / Take To The Sea
(It's Not) Rocket Surgery / Still Weather
Melodic Hardcore The Twisted Minds "Neo Dogmas"