thewarpedradio

The Real McKenzies

10,000 Shots (2005)
元々民族的な要素が大きな割合を占めているバンドではあったが、今作ではそれだけに留まらずにアイリッシュパンクのお手本とも言えるほど見事なまでに大きな飛躍を遂げた5th。バグパイプやマンドリンなどの民族楽器を用いたサウンドや、牧歌的な要素を強く感じるメロディやアレンジからは彼らの音楽的ルーツとしてのアイリッシュをこれまで同様強く感じることができる。しかし今作ではその一方で、パンクと言うものもルーツとして存在していることがよくわかり、今作ではFat Wreck Chordsに移籍したことが関係しているかどうかは分からないが、Street Punkの要素をこれまで以上に強く出している。しかし強く押し出していても民族的な要素はいつも通りであり、むしろそこからの切り替えで加速して行くアレンジがもつ破壊力は素晴らしい。アイリッシュパンクの入門編としても完成度はかなり高くこの1枚から広げて行く、一つのきっかけにもなるであろう作品である。全13曲。
☆☆☆☆★ Smokin' Bowl / Best Buy Until Tomorrow
Will Ye No Come Back Again / Pour Decisions / I Hate My Band
13 / Somin' Thro' The Rye
Celtic Punk Dropkick Murphys "Sing Loud, Sing Proud"