thewarpedradio

Trick Shots

Do Something (2008)
ネットワークの発達により世界が狭くなった現在でもあまり情報の伝わってこないロシアからの刺客ともいうべきTrickShotsの1stEP。正直まだまだ全体的に荒削り感は否めなく、しかも初期音源の割にはきれいにまとまりすぎており爆発力に欠けることは否定できないが、EPであるが故に、全体を通して高速のアレンジでの統一感がその反面かなり聞きやすい作品とも言えるだろう。メロディ自体にもかなりアメリカナイズされており、個性という面においては今一つではあるがそれでも十分に及第点を与えられるだろう。伸びやかではなく正直B級の香りもする声質やメロディは聞いているとクセになる中毒性をも含んでおり、個人的には今後に大いに期待しているバンドである。日本へと情報が入ってこなくても世界各国に確実にシーンは存在し、その中でもロシアという大国の中で今後を担っていく可能性のあるバンドのうちの一つであるのではないだろうか。そんな予感を感じさせてくれる作品である。全6曲。
☆☆☆★ At The Reception / Looking After / Do Something
Melodic Punk Pendleton "You, By Us"