thewarpedradio

Abandin All Hope

An Excuse To Ramble (2006)
その完成度の高さから後に編集盤という形ではあるものの日本盤も発売されたにも関わらず、あまり話題にもならず日の目を見ずに終わってしまった感もある、カナダ出身のAbandin All Hopeによる自主制作でリリースされた1st。少しエモーショナル感漂う、力強くもねちっこさがあるメロディが根底にありつつも4曲目では絶叫のコーラスやカッティングをアクセントに入れているなど時代の流れを上手く組み込んだそのサウンドは非常にモダン的でありその完成度は高いと言えるだろう。5曲目では前のめりで勢いのあるメロディにドタバタ感が漂っている一方で、8曲目ではポップなメロディながらも少しテンポを落として壮大さを出したり、12曲目などでは少しテクニカルさも出した単音リフが全面に出てきていたりなど、様々なものが上手くバランスよく組み込まれ構築されている。しかしその反面多様な要素を含んでいる分、オリジナリティという面においては弱いことも事実であり、若干残念ではある。全13曲。
☆☆☆★★ You Want It / Bad Influence / Another Year / Cavalier
Camping Rules / Giddy Up / Where I Died
Pop Punk Over It "The Ready Series"