thewarpedradio

Big D and the Kids Table

How It Goes (2004)
Skaという根底は変えないものの、作品ごとにPunkに寄せていたりレゲエに寄せていたりなど多彩な表情を打ち出している彼らではあるが、3rdにあたる今作では1stの頃に戻ったかのようなSka Punkを前面に押し出している。しかし決して一辺倒になっているわけではなく、前作で押し出した緩さを持った楽曲もあるなど非常にバラエティに富んだ作品である。その多様性の一つの要因としてはアイリッシュ色の強いボストン出身ということもあるだろう。決して楽曲にアイリッシュ要素が反映されているという訳ではないが、移民の多い土地柄ベースはブレないながらも様々なものを柔軟に取り入れる姿勢が彼らの多様性であり、特徴の一つである。そして曲数は多いながらも、その分作品全体でのバランスが非常に高次元でまとまった最高傑作が本作と言えるだろう。軽やかでポップなホーンセクションに対して、メロディは少しがなりたてるかのような力強さがあり、時にはメロディというよりもラップ気味になるなど楽曲によって様々であり、アレンジも重戦車のような低音を響かせるSkaCore要素の強い楽曲もあれば、軽さと明るさが加わった8曲目などこちらも多彩であり曲数は多いことも気にならない作品である。全20曲。
☆☆☆☆ L.A.X / New Nail Bed / Flashlight / Bender
My Girlfriends On Drugs / Little Bitch / Chicago
Moment Without An End
Ska Punk Leftöver Crack "Constructs of the State"