The Bouncing Souls
The Gold Record (2006) | |
Liveアルバムのリリース後にStreet Digsと共に来日を果たした彼らの久々となる7th。勢いよりもキャリアに裏付けされた渋さを押し出したミドルテンポの楽曲が増えているものの、そこに込められている熱量や力強さは変わらないいつもの姿が本作にも収められている。1曲目からテンション高く盛り上がること必須なキャッチーで力強いメロディに絶妙なタイミングでのシンガロングのコーラスが入り込むことにより、ポップ感や聞きやすさも増大されている。全体的には荒々しさはあまりない中でも唯一アグレッシブに2ビートで攻める9曲目哀愁漂う力強いメロディがより強調されていたり、今までのパンク感にFolk Punkに代表される牧歌的要素も所々で感じさせる部分もある3曲目や少しスペイシーな不思議な浮遊感を漂わせているAvoid One Thingのカバーである8曲目など、ドラムやベースもあまり低音や高音を強調しておらず、むしろ中音域で丸みを帯びた鳴り方をしている聞けば聴き込むほどに味が出てくる作品である。全12曲。 | |
☆☆☆★★ | The Gold Song / So Jersey / Sounds Of The City / Better Things Letter From Iraq / Midnight Mile / For All The Unheard |
Melodic Punk | Latterman "... We Are Still Alive" |
Crucial Moments (2019) | |
ドラム以外は結成当初からの不動のメンバーによって活動を続ける彼らが結成30週年を記念してRiseからリリースしたEP。ここ数作はキャリアの長さによる円熟味の増したどっしりと構えた楽曲も多く、それももちろん良かったが今作ではその傾向はありながらも初期とは異なるベクトルでの勢いが戻ってきている。本作はミドルテンポでザクザクと刻んでいくリフと力強くも爽快感のあるメロディが印象的な1曲目で始まるが、2曲目は円熟味を残しつつも力強く疾走していき、近年の彼らにしては珍しいテンポ感であり、途中で若干のレゲエ感を入れ込んだ緩急をつけることにより、その速さがより一層際立っている。その一方で3曲目や4曲目は対称的にミドルテンポで力強く歌い上げる哀愁感全開の楽曲であるが、4曲目では途中で更にテンポチェンジをしている。そして5曲目はベースラインがシンプルながらも印象的なPunk Rockなど、それぞれの楽曲の振り幅と完成度が非常に高い、ベテランの底力を感じさせる1枚である。全6曲。 | |
☆☆☆★★★ | Crucial Moments / 1989 / Here's To Us / 4th Avenue Sunrise |
Melodic Punk | Bayside "Cult" |