Captain, We're Sinking

The Future Is Cancelled (2013)
	作品を重ねるごとに前作までの良さは継承しつつも新たなサウンドへの進化、深化を続ける彼らの2nd。今作も同様にMelodic Punkだけに留まらずIndie RockやEmo、Post Hardcoreなどの要素をひっくるめつつも1stの頃の勢いも残しておりその最たる例が冒頭の2曲であろう。FugaziなどのDischord周辺のバンドのような暗く重たいリフやメロディで幕を開けつつ、2曲目では今までのような一筋の光明を示すかのような鮮やかなメロディが続き、作品の流れとしても完璧である。相変わらず一筋縄ではいかない変則リズムや展開からはIndie RockやひいてはMath Rockのような香りも覗かせつつ、合唱必至の哀愁漂うメロディからは90s Emoのキラキラした感や、一方ではそこにEmoリバイバルの少しパンキッシュな部分も合わさっていたりなど、難しいことはせずにシンプルにコードを鳴らしているアレンジも多いながらも前作までのLattermanなどの影響を色濃く受けた部分も残っており絶妙なバランスで成立している名盤である。全12曲。
☆☆☆☆★	Adultery / Brother / The Future Is Cancelled / Montreal / Bear Can You Have Flaws / Here's To Forever / A Bitter Divorce
Melodic Punk	Modern Baseball "You're Gonna Miss It All"