Caves

Concert à Paris (2012)
	地元ではなく何故かツアー中のパリでのライブを収録した初のライブ盤。ライン録音ではないのか、非常に音質がもっさりとしている感はあるが逆にそれが返ってライブの臨場感や生々しさを作品の中に封じ込めていると言えるだろう。アルバムの中ではThe Measure(SA)などのUSのバンドからの影響を感じさせつつもUKらしい陰りのある哀愁を入れ込み、しっかりと作り込まれている楽曲が目立ち、その中からは表面的なPunk特有の荒々しさはあまり感じることは多くないが、こういったライブの臨場感をそのままパッケージした本作を聞けばやはりルーツとしてPunkが根付いていることは実感できるだろう。音質はあまり良くなく曲間のチューニングの音がそのままであったり、ハウリングも修正することなく観客の雑談と併せてそのまま収録されているが、細かいギターのリフやフレーズもしっかりと聞き取れる、アルバムにはない彼らの魅力が詰まった作品である。全11曲。
☆☆☆★★	------------------------------
Melodic Punk	Sarge "Distant"