thewarpedradio

Clear Lines

Santa Catalina (2018)
キーボードを取り入れたアコースティックが1曲目と、最初の音源にも関わらず若干トリッキーな始まり方をするスペイン出身の彼らの1st EP。しかし彼らの持ち味はそれではなく、Hardcoreのような若干吐き捨てるかのような力強いシャウト気味の暑苦しいボーカルが歌い上げるキャッチーなメロディとそれを補完するコーラス、そして王道のPop Punkの中に所々に現れ見え隠れする10s以降のMelodic Punkサウンドであろう。メタリックなサウンドがある訳ではなく、系譜的にはDrive Thru系サウンドを洗練して力強さを足したような楽曲が並んでいる。またアレンジや楽曲は洗練されているにも関わらず、メロディがB級感満載であり、4曲目などはどことなく日本のバンドのような響きがあったり、6曲目はThe Get Up Kidsを彷彿とさせるようなEmo的要素も感じることができるところが面白いところである。しかしその一方で様々なルーツを感じさせるが故に散漫な印象を受ける部分もあり、オリジナリティに関しては今後の課題であろう。全6曲。
☆☆☆★ Anymore / Run Away / Speed Is Relative / Santa Catalina
Melodic Punk State Champs "Apparently, I’m Nothing"