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Cursive

The Difference Between Houses And Homes (2005)
2005年に発売された、バンド結成の1995年から90sにリリースされた7inchとSmall Brown Bikeとのスプリットの楽曲に完全未発表曲を冒頭と最後に加えたコンピレーション・アルバム。バンド初期の楽曲が中心となるため演奏が少しぶれていたり拙い部分は否めいないが、派手さはないながらも一つ一つの音を緻密に構築し、時にはエモーショナルに、時には激情的に鳴らしている。Indie Rockだけではなく、Math Rockの要素があったり激情Hardcoreに通じる部分があったりなどバンド初期の頃から一つの枠にとどまらずに自由に様々な要素を入れ込みつつも、色々な要素を入れ込むあまり長尺になりやすいところをコンパクトにまとめているところも素晴らしい。また編集盤ではあるが、リリース毎の年代順に収録するのではなく作品として一つの流れを構築するために曲順も練られており、美しさと混沌さと耽美的な雰囲気を持つ彼らの魅力をこの作品でも十分に堪能できるだろう。そしてTimが書き下ろしたショートストーリーが吉野有里子氏によるイラストで物語仕立てになっているブックレットも素晴らしい。全12曲。
☆☆☆★ Dispenser / I Thought There'd Be More Than This
90's Emo ------------------------------