thewarpedradio

De Lyckliga Kompisarna

Bara Tiden Är Ny (2016)
作品を重ねるごとに円熟味を増しつつも、勢いは決して失われない彼らの6th。Mattのサイドプロジェクトである、Total Egonの"Vi Ses I Sommar!"にも収録されている”Bara Tiden Är Ny”から始まる今作はTrall Punkが持つ民族的な要素はそのまま維持しつつもスピード感と合わせてMelodic Punkの要素も少し入り交ざった、今までの延長線上にありつつも新たな姿を示している傑作である。1曲目から2曲目の流れは文句なしに最高であるが、勢いがありつつもその民族的メロディからは陰りや陰影を感じさせることが多いTrall Punkにおいて9曲目のように非常にポップで明るさしかないメロディでありながらもどこを切り取ってもDLKでしかない楽曲があったり、少しロックンロール要素もリフからは感じられる5曲目など、全体的にポップなメロディで明るさが目立つような楽曲が多いためこれまであったような泥臭さは幾分薄れているものの素晴らしいことには変わりがない。全12曲。
☆☆☆☆★ Bara Tiden Är Ny / En Öl Till / Tunnelbana I Göteborg
DLK Finns Överallt / Djungelns Lag / Saker Som Ska Likna Service
Tillbaka / Ingenting Blir Bättre Av Sig Själv 2
Trall Punk Stiltje "När Råttgiftet Har Tagit Slut"
Pengar Har Inga Ögon (2018)
奇跡の来日を果たした直後にリリースされた7th。相変わらずの少しひねくれたMartの世界観が大爆発しているが、本作ではTrall Punkの泥臭さは薄まり非常に洗練されているように感じる。1曲目で前のめりで少しガチャっとした早口なメロディが印象的で少し従来まではあまり見られなかったような雰囲気を出したり、4曲目ではロックンロールの雰囲気も感じさせるリフがあると思えば、5曲目では完全にTrall Punkの王道を行くかのような泥臭さ満載。更にはTrall Punkを基調としながらも6曲目のようにSkaを組み込んだことにより、異なる2種類のレベルミュージックを融合して独特な浮遊感を生み出した楽曲があったりなど、全編において摩訶不思議な世界観が繰り広げられているが、今作もこれまで同様非常に高い完成度を誇っており、衰えることの知らない彼らに完全に脱帽である。全12曲。
☆☆☆☆ Boostade Egon  / Johanna / Mobbarnas återkomst
Min robot / Våra fagraste ord / Välj din verklighet
Ryktet går runt sjön
Trall Punk Lastkaj 14 "I Brist På Annat"