thewarpedradio

Dogwood

Matt Aragon (2001)
初期のBestアルバムを経て発売された彼らの6th。彼らは今作で大きな成長を遂げたと言っていいだろう。それまで演奏も粗くメロディも正直甘かったが、今作では大いに改善されている。Tooth&Nailsっぽさは相変わらずないがそれでもまさしく90年代の音であり、派手さはないものの地に足をつけて作られた作品と言えるのではないだろうか。前作よりも勢いはなくなっているがその分荒々しさが消え、よい意味で演奏もまとまっている。しかし楽曲からエネルギーがあふれ出ているのには変わりなく、少し高めでしゃがれ声であるがクセがなく、きれいにヌケてくる声であるためメロディの良さを最大限に伝えている。Melodic Punkが持っているすべての要素を詰め込んだ作品であり、今まで十分に出すことができていなかった彼らの持ち味を存分に表現した作品と言えるだろう。素晴らしいメロディがひと癖あるアレンジの上で生きており、ラストをAcousticで締めくくってる部分もニクい。全12曲。
☆☆☆☆ 1983 / Nothing Is Everything / Matt Aragon / Lonely Road
Do Or Die / Singular / Challenger / Reasoner / A Hope Unseen
Fast Melodic Punk Slick Shoes "Slick Shoes"