thewarpedradio

Edward In Venice

Howler (2015)
イタリアから突如現れた変態的なMelodic Hardcoreサウンドを鳴らす彼らの2nd EPに1st EPを丸々収録し更にはボーナストラックも追加した日本独自盤。7曲目から10曲目は1st EPの楽曲であるために1stからの流れを引き継いだ速さとカオティックさを共存させた彼ら独特のサウンドであるが、一方で冒頭6曲はこれまでの流れを継承しながらもダイナミックさなどこれまでにはあまり感じられなかった要素が追加され、大きく成長を遂げていることが実感できる作品である。10s以降のMelodic Hardcoreの影響をふんだんに受けたテクニカルなリフと高速感を主体としつつもそれだけに留まらないのは、メロディが持つ質感によるものであろう。地中海沿岸のバンド特有の乾いた空気感を持ちながらも、どこか湿り気を帯びた少しねちっこさもあるポップなメロディが中心ながらも、US東海岸のHardcoreから派生したエモーショナルさも存分に感じさせるメロディは勢いのあまりスクリーモやシャウト気味になったりもする。日本盤のボートラとして収録されている11曲目はアコースティックではあるものの、重ねられたギターが多層的な質感を生み出しており、バンドとしての懐の深さをも感じられる作品である。全11曲。
☆☆☆★★★ Under This Skin / Smokin' Vehicles / Howler
Home Is Where The Heart Lives / Epilogue / 17th October
Bring Home The Bacon / Ms. Bright
Melodic Hardcore Day Oof "Something To Clean Up Your Butt With"