thewarpedradio

Flatfoot 56

Knuckles Up (2005)
日本盤も発売された彼らの3rd。今作でようやく自分たちの音・方向性を存分に出せた作品と言えるだろう。これまではメンバーにバグパイプ奏者がいながらも楽曲によって使うだけであって、それを全面に出すということはあまり見られなかったが今作からは1枚を通して大きく使われており彼らの特徴を決定付けたと言える程の作品である。これまでのようなMelodic PunkやOi Punkを基本としながらもバグパイプやマンドリンが良いアクセントとなっており力強さとCelticの持つ懐かしさや優しさが一体となってた作品である。その要因としては民族楽器の多様とともにドラムによるところが大きいだろう。これまである種Irishっぽくなく、単なるMelodic Punkであった楽曲は大きく変換していないがリズムが今作は多様化しており、それが楽曲に様々な表情を与えていると言えるだろう。全面的に民族楽器を使いだしたとしても、Celticは単なる音楽的な要素として考え、前作前と比べても極端に路線転換したのではなく以前までの路線を継承しているためMelodic Punk好きにもオススメ。全13曲。
☆☆☆★★ Brotherhood / Knuckles Up / Fight To Live / Chi Town Beat Town
Battle Of Bones / The Long Road / Amazing Grace
Celtic Punk The Real Mckenzies "10,000 Shots"
Jungle Of The Midwest Sea (2007)
前作で一気に知名度が上がり、この作品のリリース直前に来日も果たすなどバンドとしても勢いがある中で制作された4th。全体的に今作はかなり洗練されて様々な楽器を取り入れていながらも、それぞれの音色が勢いや激しさを感じさせながらもくっきりとしている。その分前作までの荒々しさや音のトゲはなくなってしまったが、ルーツを大切にしながらもどっしりと構えたサウンドはその分完成度がどの楽曲も非常に高くなっている。Bawinkel3兄弟がバンドの中心であることもあり、声質も含めて完璧に息の合ったコーラスやシンガロングの裏でもう一つのメロディとして常にバグパイプが鳴り続けている3曲目であったり、マンドリンの音色が印象的でありつつも前のめりな疾走感でStreet Punkの要素も感じられる4曲目など、Bawinkle兄弟だけでなくマルチプレイヤーであるJoshの存在感も一層増した作品である。全14曲。
☆☆☆★ Carry 'Em Out / Loaded Gun / City on a Hill / Hoity Toity
Chinatown Jail Break / Warriors / Standing for Nothing
Celtic Punk The Tossers "On A Fine Spring Evening"