Fun Size

Pop Secret (1996)
	Cruz Punkの雄、Fun Sizeの記念すべき1st。一筋縄ではいかないひねくれた展開もあるが、基本的には単音リフを織り交ぜながらもシンプルなアレンジが主体の作品になっている。更にはメロディが非常に泥臭くも青臭さがにじみ出ているようなポップさがあり、そのポップさの中に見え隠れするPunkらしい勢いや疾走感がギターのドタバタ感とともに洗練されすぎていない垢抜けなさと相まって1stながらも非常に高い完成度を誇っている。そしてそれだけに留まらずCruz感を出している一番の要因はうねるように流れるベースラインであろう。メロディやリフに負けず隙間を埋めるかのように流れていくラインは青臭くも爽快に駆け抜けているメロディをより強調している。また7曲目のように5分超えの大作もあるが、ポップなメロディをベースにしつつも様々な展開やアプローチがされているので、即興のようなJazzやプログレ的なインストでこれぞCruz感満載というボーナストラックの11曲目と合わせて最後まで彼らの魅力が詰まった作品である。全11曲。
☆☆☆☆★★	Cool / Pickle / Scene / Abacus / Don't Stand / Untitled
Old School Pop Punk	Marble "Spinning Around"