thewarpedradio

The Fear

Here Goes Nothing (2012)
1曲目のイントロの段階からテクニカルさ満載のイギリス出身の彼らの1st。全体的には高速かつテクニカルさが全面に出ており、どちらかと言えばカナダのバンドのように硬質な響きを持った王道に近い要素をベースにしている一方で、メロディからはSwedenなどの北欧系の若干のっぺりとしつつも硬派な質感を感じられ、その中にUKらしい憂いを帯びたような湿り気や暗さが見え隠れすることが彼らの最大の特徴であり魅了であろう。また同系統の他のバンドとは異なり、リフやソロはあまりメロディに被せるようなところはなく、むしろメロディに対してはシンプルにアプローチしているため、その特徴的な質感を持つメロディがそのまま生かされている。そんなメロディが最大限に生かされている楽曲が並んではいるが、展開にはプログレさやメタリックな要素は強く反映されており比較的緩急を使いながらも複雑なため、そのバランス感は妙であるが初見ではとっつきにくさはある程度は否めないだろう。しかし聞きこむほどにその魅力が増してくる作品である。全11曲。
☆☆☆★★★ There Lie Better Days Ahead / Saving Grace / The Bitter Taste
Enemy Of Sense / Great News For Typists / Open All Hours
Melodic Hardcore Thanks To Losers "Welcome To The Losers Intiative"