thewarpedradio

Hogwash

Rainmaker (2014)
前作から約3年のスパンを持って発売された今作は、その期間がGingerでの活動も含めバンドにとって結果的には充実かつ必要不可欠であったと感じさせてくれる様な意欲的な作品となっている。前作の2ndでは若干大人になりすぎた感もあったが、今作ではそれが良い方向に消化され、1stと2ndの間を取ったかのような集大成的な仕上がりを見せている。1stの様な疾走感は残しつつも、決して勢いに頼ることなく円熟みを増したそのサウンドは軽やかさを感じさせながらも深みを増しており、哀愁というよりも渋さが前面に出ている。そういった意味で2ndの良さをうまく残して新たな方向性を示している。過度なテクニカルなアレンジが一切ない分地味さを最初は感じるかもしれないが、より深みを増したメロディやコーラスが前面に出ているからであり、派手さはなくとも王道、基本に忠実であり聞けば聞くほどに味わいが出てくる作品である。そして円熟味を増しつつも昔の様な疾走感溢れるアレンジを所々で見せてくれるのもニクイ。全8曲。
☆☆☆★★ We Have To Go Back / Magnitogorsk / Gemini
Samurai / Save Me
Fast Melodic Punk Oc Toons "What Doesn't Kill Us Make Us..."