Lachance

Sunrise (2016)
	イギリス出身の彼らの2nd EP。冒頭1曲目から勢い溢れるエモーショナルなHardcoreを畳み掛ける作品かと思えば、おそらく彼らの本質はそこではないだろう。力強くも青臭くエモーショナルでポップさも感じさせるメロディが勢いと合わさってLifetimeやTurning Pointからの流れを継承する東海岸のMelodic寄りのHardcoreではあるが、そんな力強さや暑苦しさの中にも少し湿り気や粘り気が混ざりあったメロディはイギリスのバンドならではのものであろう。特にミドルテンポで湿り気を少し帯びたNo Idea系のメロディやシンガロングが満載の3曲目は最後に感情の高まりとともに少し速くなり、そのままメロディの質感はそのままに前のめり気味に畳み掛ける4曲目への流れは完璧である。単に勢いだけでなく青さも感じるメロディは様々な歴史を感じさせ、こういったシンプルながらも王道のサウンドは普遍的なものでいつ聞いても無条件に素晴らしい。全６曲。
☆☆☆★★★	Invincible Summer / Empty My Lungs / Shoebox / Spirals
Melodic Hardcore	Lifetime "Lifetime"