thewarpedradio

Large Lump Sum

Stay Tooned (2006)
カリフォルニア出身の3ピースバンド、Large Lump Sumの1st。声質の異なるメンバーによる合唱系の楽曲から始まる本作は1曲目だけでは牧歌的な要素がありつつも、ポップなメロディが疾走感あふれるサウンドに乗っているという作品として解釈できなくはないが、彼らの本質はそこではないだろう。アメリカのバンドではありながらもそのメロディからはTrall Punkを連想させるかのような泥臭く粘り気のある民族的な響きを感じ取れることができるが、そんなメロディを最大限に生かしているのはシンプルなようで変態的なリズムやアレンジをしているところであろう。特にベースはスラップを多用した2曲目では速さの中にもFunk由来のハネを感じることができたり、5曲目では手数の多いドラムと音数の多いベースが織りなすリズムが変態的でありながらも心地よく、ラストの10曲目は15分を超える大作であるが、飽きさせずに聞かせきるだけの力強さがある。それは非常に独創的なサウンドでありながらも90sのバンドのように洗練されすぎていないドタバタ感が残っているからであろう。全10曲。
☆☆☆★★ The Show Opener  / What Day Is This Is / Dlamtw
Tickets / Goochland, Va / Through The Eyes
Fast Melodic Punk Frenzal Rhomb "Meet The Family"