thewarpedradio

Living With Lions

Holy Shit (2011)
前作リリース後にメンバーチェンジがあり、ボーカルにex-Misery SignalsのStuが加入して制作された2nd。バンドの顔のボーカルが変わったことは良い意味でバンドに劇的な変化をもたらしており、前作はメロディやアレンジが勢いを全面に出していた分、それ自体は悪くはないが作品全体としては緩急やメリハリの部分では若干惜しい部分もあった。しかし今作ではStuが歌うことにより、メロディ自体は余り変化はないものの哀愁や侘しさなどが全面に出てきており、それに伴いアレンジも勢いだけではなくどっしりと構える部分が出てきたりなど楽曲によってテンポ感やスピードを使い分けている。この良い意味で貫禄が出た部分が彼らの持ち味である力強くもキャッチーなメロディが最大限に生きている。どちらかと言えば少しミドルテンポの楽曲が目立つがその分ダイナミックさやスケール感が格段に増しており、Melodic Hardcoreの枠に留まらないバンドへと大きく成長を遂げている。そして時折挟まれる前作の流れを引き継いだ疾走感がある楽曲とのコントラストが秀逸な作品である。全10曲。
☆☆☆☆ Pieces / Regret Song / Honesty,Honestly / Maple Drive Is Still Alive
Wake Up / Rough Around The Edges / When We Were Young
Melodic Hardcore Comeback Kid "Wake The Dead"