thewarpedradio

Mercy Street

Let Me Live (2014)
ex-RufioのScottが中心となって結成された彼らの1st。良くも悪くもかもしれないが、このex-Rufioというフレーズが全てを物語るかのように、そしてこの言葉から連想できる全てのイメージがこの作品には詰め込まれていると言ってもいいだろう。高音かつ繊細な声で歌い上げる甘くも切ないメロディはそのままであり、まさに普遍的な彼独自の世界観はこの作品においても健在である。ただ決して過去の焼きまわしや、結局は変わってないということではないということは明らかである。メタリックな要素がない訳ではないが歪みを押さえHardcore的な重さを感じさせる部分はなく、それぞれの楽曲のアレンジはシンプルでありつつ軽やかに最後まで疾走していく印象を受ける。よりメロディとボーカルを生かすかのような軽さと速さをScottの歌声と共存させた、EPの時よりも進化させた新しい姿がここにはある。テクニカルなアレンジは従来のままであり各所に存分に含まれつつも、そこが今までとは大きな違いであり、こういった音が彼のやりたかったことではないかと推測できるかのような作品である。全13曲。
☆☆☆☆ Building Tolerance / Caught By The Wind / Guilty Conscience
Try Hard / The Grey / Don't Tell The Truth / Hideaway
We See The Ending
Fast Melodic Punk No Good Men "Everything Chnages"