thewarpedradio

Mikoto

The End Of The Beginning (2005)
Taken解散後にボーカルであったRayを中心に結成されたMikotoの1st EP。1曲目のインストから叙情感を全面に押し出し、その上で2ビート主体の2曲目へと流れ込むさまは、叙情派New School Hardcoreを確立させたTakenの流れを明らかに組んでいると言ってよいだろう。そしてバンドが変わってもサウンドは大きく変わってはいないが、表面的な激しさは若干薄れてよりエモーショナルなサウンドになっている。叙情的なリフは哀愁と独特の浮遊感や激しさを帯びたアレンジへと昇華され、メロディも激情さを全面に押し出した叫びと合わせて哀愁漂うクリーンボーカルも入れ込むことによりそのコントラストがカオス的な印象を与え、聞く側を音の渦に巻き込むような力強さを持っている。一方で5曲目のように比較的彼らにしてはスピードを押し出した楽曲もあったりと、終始スクリームの絶叫ボーカルでありながらも意外と聞きやすいく、若干曲間の繋がりが甘い部分もあるが、このバンドも避けては通れないだろう。全5曲。
☆☆☆★★ The Stage Is Set / You Won't Find My Prints / Critics And Lovers
New School Hardcore Shai Hulud "A Profound Hatred of Man"