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Next II Nothing

Boo-Hoo (2001)
流通ベースで考えれば2nd、自主制作も含めれば通算3枚目となった本作は流通こそ悪かったものの、局地的ではあるものの知名度を上げた作品と言えるだろう。キャッチーなメロディでありながらも、少し鼻にかかったような独特な響きがあるボーカルに極端に高音のコーラスが絡み合う楽曲は終始ポップながらも疾走していく楽曲の中で非常に特徴的であり、それが彼らの魅力となっている。下手をすれば違和感にも感じられるようなコーラスが得も言われぬ独特な中毒性を持っており、アレンジもプログレ感が強いわけではないが疾走感満載でありながらも変則的にリズムチェンジやリフが挟み込まれている。Skaを大々的に取り入れたかと思えば90s後半の過渡期のPop Punkにシフトチェンジ、更にはEmoの要素を取り入れて壮大な雰囲気を打ち出したのに最後に急加速する5曲目や、バイオリンをアクセントにジワジワと疾走していく、その加速度が心地よい8曲目など、このシンプルなようで奥の深さが彼らのセンスが十二分に発揮されている作品である。全11曲。
☆☆☆★★ Hopeless / Over It / MTV / Thursday Night / Drown / Major Gain
Fast Pop Punk Frenzal Rhomb "Smoko at the Pet Food Factory"