No Other Way

...Now (2003)
	カナダ出身の彼らの自主制作で発売された1st。ディストーションよりはオーバードライブ主体のサウンドは時代の流れというよりも90sの名残を色濃く残していると言え、サウンド的には重さが全面に出ているが低音域は薄くてミッドをかなり上げた少しスカスカしたかのようなサウンドが印象的な作品ではあるが、このようなアレンジに乗っかるメロディが彼ら最大の特徴であろう。少しのっぺりとしたような垢抜けない部分があるがキャッチーとは言えないが耳に残るフックが効いたものが多く、またそれに時にはスクリーム気味だったりグロウル手前のようなメロディやコーラスが混ざりあうことにより、メタリックで硬質な楽曲と非常によくマッチしている。前半の楽曲は4曲目に女性のゲストボーカルを迎えて重さと柔らかさという新たなバランス感を生み出していたりなど比較的シンプルに疾走していく楽曲が多い。一方後半になるとハードコア要素が強くなり、メタリックと融合したクロスオーバーさが全面に出ており、前半の比較的メロディックな楽曲が多いところと作品の中で相対しており、両者が混在しているところがこの作品の面白いところでもあろう。全11曲。
☆☆☆★★★	Manifest Destiny / ...Now It's Grey / Fuck The Fairytale / To Fall Progressions Of Decay / An Ordinary World
Melodic Hardcore	Mourningstar "Distrato"