Of No Avail

Deadline (1998)
	オランダを代表する隠れたMelodic Punkバンド、Of No Availの1st EP。90s初頭からの初期Melodic Punkの影響を存分に受けたサウンドは、速さと疾走感、緩急をつけたアレンジ、そしてキャッチーなメロディを存分に押し出した好盤である。ただ全編が高速メロディックである訳はなく、2曲目のように疾走しつつもポップなメロディとそれを補完するコーラス、裏でリフが鳴り続けているような楽曲が合ったりなど、全体としてはスピードよりもメロディが全面に出ており、伸びやかではありつつものっぺらとしている訳ではなく、コーラスも合わせて非常に多彩な表情をメロディとコーラスが見せてくれている。また疾走感もテクニカルさがない分だけシンプルに強調されつつも、前のめりに突き進むというよりはどことなく上に跳ねているかのような独特の疾走感になっており、そういった部分が彼らの特徴であり、魅力でもあるだろう。全8曲。
☆☆☆★★	Friend Insurance / Do You Still Wanna Stay / Fame Beer In My Hand / Drug The Truth
Fast Melodic Punk	None The Less "Simplest Terms"