thewarpedradio

The Offspring

Smash (1994)
インディーズでありながらも全世界で1400万枚以上を売り上げ、自らの環境だけでなく世界を変え、そして後世にまで大きな影響を与えた3rd。前作までの重さを兼ね備えた疾走感はそのままではあるものの、その暗さの質感がこれまでとは異なると言えるだろう。これまでの暗さの中にポップで明るいメロディを組み込んだ3曲目や5曲目など、これまでにはあまり感じられなかったDexterの高音ボーカルが生み出すキャッチーさやファニーさが出てきた楽曲もあれば、そのポップさを全面に押し出してこれまでの彼らとは完全に異なる11曲目など、これまでを踏まえてバンドとして大きな変化を遂げようとしている作品である。次作以降がわかりやすいキャッチーさを押し出した「明」だとすれば、本作はその要素が顕在しつつもまだ初期のダークさや彼ら独特の癖が色濃く出ている「暗」を担っていると言えるだろう。アレンジも直線的なようでどの曲にもフックがあり、メロディだけでなくアレンジの妙も堪能できる名盤である。全14曲。
☆☆☆☆★ Nitro (Youth Energy) / Bad Habit / Genocide / Come Out And Play
Self Esteem / It’ll Be A Long Time / What Happened To You?
So Alone / Smash
Melodic Punk The Vandals "Fear of a Punk Planet"