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Shit Present

Shit Present (2015)
12inchでリリースされたEngland出身の男女混声バンド、Shit Presentの1st EP。メンバーにはメインボーカルを担当しているGreat CynicsのLonaがおり、他にもOK PilotのBenやGNARWOLVESのThomなどが在籍しており、それだけでもリリース直後から注目を浴びたのは当然とも言えるが作品を聴けばそれは当然ではなく必然であったと言えるだろう。Lonaのボーカルは女性特有の優しさや丸みを帯びている一方で少し低音で力強くも儚さまでも感じさせてくれ、5曲目のように穏やかに淡々と進んでいく中では歌だけで全ての感情や躍動感が表現されているようである。Indie Rockの持つ繊細さにMelodic Punkが持つ力強さやエネルギッシュさがブレンドされた今作は1stながらもバンドとしての可能性が存分に封じ込められた名盤であり、アルバムが楽しみなバンドである。全5曲。
☆☆☆★★★ Anxious Type / Kick Me / Melbourne / Evaporate / Bury It
Melodic Punk Caves "Leaving"
Misery + Disaster (2016)
前作に引き続きSpecialist Subjectからリリースされた彼らの2nd EP。相変わらずIonaの力強くも優しく、そして凛とした佇まいを感じさせるボーカルが素晴らしいが、今作では前作のような勢いや荒々しさは少しなくなったが一つ一つの音がくっきりとしており、とても丁寧に作り込まれたかのように感じられる。Indie Rockをベースとしながらも1曲目や3曲目のようにエモリバイバルのバンドを彷彿とさせるようなキラキラとしたギターやそれに伴う壮大な雰囲気を持つメロディがあったり、少しNo Idea直系の合唱系Melodicに寄った力強さが印象的な5曲目など、メンバーの他のバンドでの良さがそのまま現れたかのような楽曲たちは前作までの流れを引きずりつつも更に突き詰めており、素晴らしい以外の言葉がない作品であり、アルバムが待ち遠しいバンドである。全6曲。
☆☆☆★★★ Sick of Me / Shit Talk / House (Breakdown) / Evil Way
Melodic Punk Martha "Sycamore"