Sit On It

Sit On It (2011)
	ソロプロジェクトとして始まったSit On Itの1stEP。メタリックなバンドの影響を良い意味で感じさせずに純粋にメロディの良さや疾走感で勝負する、そんな90sの王道とも言えるようなサウンドである今作は懐かしさを存分に感じさせてくれる。しかし決して懐古感たっぷりと言うだけではなく上下するメロディやコーラスワーク、そして若干洗練されていない野暮ったさを残しているアレンジなどこの時代においては絶滅しつつある音である。しかしこの良い意味での野暮ったさが彼らの持ち味であるように感じる。王道的であるが故にオリジナリティには欠ける部分もあるが、そこが逆に彼らの良さでもあるだろう。難しいことをせずにエモーショナルなメロディを存分に生かしつつも途中で訳のわからないSEを挟むところやジャケットのセンスのなさなど、あの頃のツボを色々な意味で押さえた作品である。全4曲。
☆☆☆★★★	Have You Ever Been Norway? / Long Story, Short Matters / If God Is In Tge Rain, I'll Need A Bigger Umbrella
Melodic Punk	Pulley "The Long And The Short On It"