Sloane Peterson

Demo (2008)
	のちにリリースとなるシングルと同時期に制作された、Merkitのメンバーも在籍するマイアミ出身の彼らのDemo。Demoであるがゆえに音質が悪いというわけでないが、ミックスの段階でザクザクと刻むギターが前に出ており、その分ボーカルが少し後ろに引っ込んでいるような印象がある。しかしそれが逆に彼らのラフなメロディックにバッチリとハマっている。1曲目は中性的で少し青臭さがあるボーカルを中心としてつつも裏で単音リフが鳴っており、青臭さの中にも哀愁や疾走感を感じさせる。そして逆に2曲目は逆に男臭く力強い、そして適度にラフさ加減のあるボーカルが2ビートで前のめりに進んでいき、彼らの楽曲の中で唯一とも言えるような高速ナンバーである。そして3曲目はラフなボーカルを中心にしつつもそれぞれの対称的な歌声の質感が混ざりあった、彼らの良さがにじみ出た楽曲である。シンプルながらもストップ＆ゴーや哀愁感も満載の名作である。全3曲。
☆☆☆★★	Sick & Tired / Was It Worth It? / The Alley
Melodic Punk	The Fairlanes "Bite Your Tongue"