thewarpedradio

Unearth

Endless (2002)
前作で衝撃的なデビューを果たした彼らであったが、そのカオティックハードコアから早くも脱却してメタルコアへ移行するかのような新たなサウンドに生まれ変わった2nd EP。メタルコアの王道でもあるダウンビートを取り入れて速さとともに重さを感じさせる楽曲が多くなってきた一方で、テクニカルな面は抑え気味で、その反面従来までのHardcoreの要素が強いことが最大の特徴であろう。2曲目では中盤でテクニカルな面が全面に出ているが、その部分では明るさや軽さが速さの中に感じられ、それとシャウト気味のメロディが非常に対称的なコントラストを描いている。そしてHardcore要素が強いと言っても決してシンプルな展開をしているわけではなく、この点でも前作までのカオティックさも残っている。アルバムでは幅広い楽曲が並んでいるが、彼らの魅力がコンパクトにまとまっているのが今作であり、サウンドとしては過渡期ではあるものの彼らを語る上では避けて通れない作品である。全4曲。
☆☆☆★★ Endless / Internal War / The Charm / My Desire
Metalcore Shadow Falls "Fallout from the War"
The Oncoming Storm (2004)
アメリカを代表するメタルコアバンドの1つになったターニングポイントとも言える彼らの2nd。前作のEPにてNew School Hardcoreからメタルコアに移行した姿を見せていたが、本作ではバンドとしての充実感が溢れ出るかのようなギターソロなどから感じられるメタルの様式美と、Hardcoreの激しさや速さ、重さなどが混然としたこの作品はメタルコア初期の教科書的な1枚でに仕上がっている。Killswitch EngageのAdamがプロデューサーを努めていることもあり、1曲目の冒頭、スクリームと同時に一気に畳み込むかのようにエンジン全開で始まる今作はその時点で完成度は保証されたようなものである。様々な展開や要素が詰め込めるだけ詰め込んでいるため、1曲あたりの時間はどうしても長めになっていることは否めないが、それは必然の結果であるだろうと言えるくらいに、様々な要素を混ぜながらもスムーズに構成されている。しかし彼らの特徴はそういった重さや激しさを重視している中でも非常にメロディが聞きやすいところにあるだろう。スクリーム気味ではあるもの全てが流れるように構成されており、アレンジだけでなくメロディでも緩急を織り交ぜながら重量感に溢れたサウンドは聴き応え満載である。全11曲。
☆☆☆★★★ The Great Dividers / Failure / Black Hearts Now Reign
Zombie Autopilot / Lie To Purify / Endless / False Idols
Metalcore Darkest Hour "Undoing Ruin"