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Weak

The Wheel (2019)
WiLD ANIMALSのベーシストであり、La Agonía de Vivirも運営しているフォンを中心に結成されたWeakの1st。自分たちが影響を受けてきたサウンドをやるために結成されたということもあり、90sのメロディックの教科書的な作品と言えるだろう。2曲目では少し東欧やTrall Punkの民族的な雰囲気を醸し出していると思えば、後半ではHardcoreの要素を入れ込んだ力強いシャウト気味のメロディへと変化したり、3曲目では思わずニヤリとしてしまうようなキャッチーでキラキラとしたシンプルなオクターブを使ったリフから一気になだれ込むポップなメロディとそれに合わさるコーラスやシンガロングは近代的にアレンジし直されているが、まさしく90sから00s初頭にかけて多用されていた手法である。また4曲目ではWiLD ANIMALSのポーラをゲストボーカルを迎えて湿り気のあるメロディの中でもポップでファンな雰囲気を醸し出して、コロラドのバンドを彷彿とさせるようなキャッチー感があったりなど、少し粘り気があり独特の響きがあるメロディと多彩ではあるがどれも一つ一つの要素が完全に消化されたアレンジは素晴らしく、次作も楽しみなバンドである。全8曲。
☆☆☆☆ The Wheel / Nothing But Numbers / I'm Lost
Intoxicated Society / Parachutes / Still Makes No Sense
Melodic Punk Pinhead Circus "The Blackpower Of Romance"