thewarpedradio

A Day To Remember

And Their Name Was Treason (2005)
2005年に突如現れた新星ADTRの1st。いわゆる基本に忠実なScreamoであり、王道とも言うべきのようにピアノのイントロから始まるのはご愛嬌な部分もあるが、その中にもPopな要素もあり、Hardcoreは苦手という人にもお薦め出来る作品。Screamの部分は声が低いが、メロディがすごくポップで声も通っているために聞きやすい。演奏もしっかりとしており完成度も1st Albumとしてはかなり高いため、PureVolumeでかなりのアクセス数を記録している事もうなずけるだろう。ただしもう少しScreamの部分を増やして彼ら独自のメロディのバランスなどの、オリジナリティを追求していく事が彼らの課題であり、あとはこれぞ名曲!って曲も欲しかったとも感じてしまう。しかしそれを差し引いてもかなりのクオリティであり、一聴の価値は十分にある。全10曲。
☆☆☆★ Heartless / Your Way With Words Is Through Silence
You Should Have Killed Me When You Had The Chance / 1958
Screamo Glasseater "Everything Is Beautiful When You Don't Look Down"

For Those Who Have Heart (2007)
前作から2年という年月を経て発売された彼らの2nd Album。前作ではPop PunkとScreamoを上手く混ぜ合わせようとしていたが、正直彼らの個性がその分埋没した感があったことは否めないと思う。しかし今作ではその点がかなり改善されたと言えるだろう。今作ではScreamoと言うよりもHardcoreとPop Punkを上手く組み合わせた作品になっている。Popな部分はトコトンPopにしつつもHardcore特有の重さを存分に発揮している作品であり、このバランス感は彼ら独自のモノだろう。元々かなりのセンスを持ったバンドであるため、この作品によって大きく羽ばたくのではないだろうか。しかしあえて言えば全曲が新しい彼らの姿を示した作品ではなく、どっちつかずの中途半端な部分をも残しているとも言える。そのため彼らの過去と未来の姿を含んだ過渡期とも言えるかもしれないが、彼ら自身の方向性を明確に示した作品であり、このポップな中にある疾走感と重さがたまらなく心地よい。全12曲。
☆☆☆☆ Fast Forward To 2012 / Speak Of The Devil
The Danger In Starting A Fire / Colder Than My Heart
Slow 'em The Hopes / Here's To The Past
Melodic Hardcore Set Your Goals "Munity!"
Common Courtesy (2013)
所属レーベルであったVictoryとの法廷闘争の中で当初自主制作でリリースされた5th。法廷闘争の影響がどこまで作品に反映されたのかは知るよしはないが、鬱憤的なものを晴らすかのようにバンドとしての持ち味を存分に表現した作品に仕上がっている。バンド初期からの彼らの特徴であるHardcoreの要素を重視し、ブレイクダウンをかなり入れ込み重さを重視しているパートとともに、もう一方の特徴であるメロディのポップさや疾走感をも両立しているこの作品は彼らの最高傑作と言ってもいいだろう。どちらの要素に寄り過ぎることもなく、ポップな面はポップに、重くいくところはトコトン重くという全方位的に彼ららしさを突き詰めた作品と言える。そういった中で6曲目のようにアコースティックも収録されているなど、過去を踏まえつつも未来までも見据えて作品全体としても強弱やバランスに優れている。元々Hardcoreの要素を取り入れつつもPop Punkの明るさやメロディラインに定評があった彼らであるが、それが今まで以上にキラーチューンが増えていることも完成度をより一生高めている要因になっていると言えるだろう。全13曲。
☆☆☆☆★ City of Ocala / Right Back At It Again / Dead & Buried
Best Of Me / I'm Already Gone / I Surrender
The Document Speaks For Itself / I Remember
Melodic Hardcore Chunk! No, Captain Chunk! "Pardon My French"