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Aznar Youth

Aznar Youth (20012)
スペイン出身の彼らのデビュー作。全曲スペイン語で歌われているが、そんな言語の壁を越えて気にさせないほどに素晴らしい出来である。近年のメロディックハードコアの要素も存分に取り入れられているが、それ以上に彼らの最大の特徴は勢いの中にも計算されたカオスティックさをもっているところであろう。ものすごく複雑怪奇なことをしている訳ではないが、怒涛のように畳み掛けてくるリフやメロディが一つの音の渦となって押し寄せてくる。そしてその上にメロディはアレンジとは対称的にポップな要素をかなり含んでおり、爆発的な世界的人気こそ生まれにくいものの長年にも渡ってその独自の地位を築き上げているスペインのポップパンクの影響を色濃く受けたメロディは信じられないほどにポップであり、歌詞の意味は分からないものの一度聞いただけで覚えられるほどキャッチーである。この絶妙なバランスがこのバンドの面白い所であり、個性にも繋がっている。まだまだ無名なバンドながらも、完成度は非常に高く今後が楽しみなバンドである。全8曲。
☆☆☆★★★ Me Voy / Estatua Ecuestre / Cloaca Letal / Auto-Insuficiente
Metaformosis / Absenta, Horoina & R'N'R
Melodic Hardcore G.A.S. Drummers "Proud To Be Nothing"