thewarpedradio

Begarsound

Attendre c’est Mourir (2008)
パリ出身の彼らの1st。ハイトーンというわけではないが少しオペラ調で歌い上げるボーカルが特徴的であり、そのボーカルが歌い上げるメロディは彼ら独特のものであるが、基本的にはポップでキャッチーなメロディがシンプルな勢いと疾走感と共に駆け抜けていき、パンクやロックが本来持つ爆発感やアンサンブルの妙など奇をてらったことをしていないからこその魅力にあふれている。また比較的コーラスも全員で歌い上げるシンガロング形式が多いため、否が応でも効いている側のテンションを上げるような楽曲が並んでいる。しかしその一方で4曲目のように裏打ちを強調した跳ねるようなリズムの楽曲があったり、裏打ちを強調しているのは同じでもスカの要素を入れ込み、そこから一気に加速していくような楽曲があったり、オーセンティックスカやレゲエのようなふわっとした雰囲気を混ぜ込んだ8曲目があったりと意外は幅が広い。更には2曲を除いてフランス語であるために英語にはないヌメッとしたメロディの質感も特徴であり、そういった意味ではTrall Punkにも通じるところがあるかもしれないバンドである。全10曲。
☆☆☆★★ Un Sentiment / Crever Pour Ca / The Alcoholic Is My Name
Julie 15 Ans / Rendre L'ame / Les Américains / Stay Rock'n'roll
Melodic Punk Large Lump Sum "Stay Tooned"