thewarpedradio

BRAHMAN

A Man Of The World (1998)
CDが売れる時代であったこともあるがインディーズながら60万枚以上売り上げた驚異的な作品であった1st。30分程度と作品としては短いが、その中身は完全にオリジナリティーの塊である。民族音楽の要素が全面的に取り入れられていることが良く特徴として取り上げられているが、個人的にはそれ以上に緩急の付け方、感じさせ方が秀逸であると感じる。ふとした瞬間に一気に上りつめる衝動、そして前触れなくプッっと何かが切れるかのごとく一瞬で訪れる静寂。そんな人の日常をそのまま切り取ったかのような非常に人間味あふれる生々しさに溢れている作品である。もちろん日本の民謡を感じさせるような純和風さも彼らの特徴の一つであり、他を圧倒して寄せ付けない孤高の存在であることを既にこの段階で証明しており、この作品が後世に与えた影響は計り知れない。後に販売元と訴訟騒動に発展する契機となる作品であるが、そんなことはこの作品の評価には一切関係なく、時代を代表する名盤の1枚である。全11曲。
☆☆☆☆ That's All / There's No Shorter Way In This Life / Answer For ...
Tongfarr / Cherries Were Made For Eating / No Light Theory
See Off / 時の鐘
Punk None More Black "File Under Black"