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None More Black

None More Black (2001)
結成の翌年にリリースされた1stEP。まだ元Kill Your IdolsのPaulが加入前の作品となっている。聞けばまさしくJasonの声であり、唯一無二の彼の声はそれだけでテンションを上げさせてくれるが、しかし今作は正直イマイチである。結成当初であるだけに音楽性に迷っている部分があるためか、Kid Dynamiteと違う事をという事が念頭にあるかのように後に見られるような彼らの良さがまだ見えてこない作品である。特に1曲目は5分もあり、それがどうしても飽きを誘う部分も否めないだろう。しかしそれ以外の曲は、テンポ・勢いに頼らないある意味彼ら独特の疾走感を垣間見せる様な曲もあり、まさしくこれが彼らの原点であることには変わりがない。しかし間違っても今作だけで彼らを判断してはいけない。他の作品から聞く事をお勧めする。全3曲。
☆☆★ Invisible Suitcases / That's So Franco
Punk American Distress "American Distress"

File Under Black (2003)
これこそまさしく、Welcome Back to Jason!!!と声高々に言いたくなる様な、そんなエネルギーに溢れた1stである。曲自体は悪くなかったが前作では若干生気がなかった音が、今作では完全に改善されており、良い意味でとがっている。ex-Kid Dynamiteという前書きも今作では既に不要となっているのではないかと思えるくらいの完成度である。比べること自体が間違っているかもしれないが、Kid Dynamiteのようにシンプルかつ直線的ではなく、曲自体は小気味良いミドルテンポの曲も多い。しかしそこにはHCの要素が含まれており、また曲のバリエーションも単調にはならずに豊富であるが、メロディやアレンジなど全てから力強さを感じさせてくれる。メロディはフックが聞きつつもキャッチーであり、非常に聴きやすい。東海岸のバンドではあるが、Fifteenなどに代表されるようなEastBayの香りも漂わせており。この作品でNMBとしての確固たる音を確立したと言える作品である。全14曲。
☆☆☆☆★★ Everyday Balloons / Dinner's For Suckers
The Radio Of People To Cake / Never Heard Of Corduroy
Banned From Teen Arts / Risk Managment / Nods To Nothing
The Affiliates / Zero Tolerance Drum Policy / M.A.T.T.H.
Punk The Lawrence Arms "The Greatest Story Ever Told"