thewarpedradio

Broken Aris

Newspaper EP (2015)
相変わらずのDIYを貫き通す彼らの3rd EP。インストを除くほぼ全ての曲が2分台、その中には1分にも満たない楽曲もあり、EPにしては曲数が多いものスッキリとまとまった作品である。高音でどこかポップでありつつも一癖あるメロディはそのままに今作では今までの路線をブラッシュアップさせ、10s以降のMelodic Hardcoreの要素を取り入れつつ彼ら流のHardcoreの要素も醸し出した楽曲が並んでいる。ポップさを押し出したクリーンボーカルと対比する形でスクリーム気味のメロディやコーラスがふんだんに盛り込まれていて、その点は重さを感じさせる部分もあるが、全体としては曲の短さもあり息つく暇なく軽快に駆け抜けていく楽曲が並んでいる。その一方で5曲目はカバー曲ではあるもののTrall Punkを彷彿とさせるサウンドであり、Sweden出身であることを如実に物語っている曲もあるなど、幅広い要素を自分たち独自のサウンドへと昇華しており今後の作品にも期待したいバンドである全10曲。
☆☆☆☆ I'll Save Us! / Bob The Vampire / Life(E-type Cover) / Felix
The Lone Gunmen / Disappointed / The Molepeople
Melodic Hardcore Mighty Midgets "Plug-N-Pray"
Accelerando (2019)
これまで数多くの作品をリリースしてきたものの自主制作であったために流通に乗らなかった彼らが満を持して発売をした2nd。前作までのスラッシーな要素は残っているものの、全体的には体感的にその要素が若干薄まったかのように感じる。その分軸はブレないながらもこれまで同様に非常に多様な楽曲がより強調されている。2曲目は彼らの真骨頂とも言えるようなドタバタ感の中でスラッシーかつキャッチーなメロディが印象的であり、3曲目はテクニカルな単音リフ満載のイントロから一気になだれ込んでくる力強さがある。また4曲目は何故か日本語で歌われており、ファミコンサウンドのような8-bitで幕を開けつつもそれと融合したリフが非常に素晴らしい。そういった様々なアレンジがありながらもTrall Punkほどではないが、のっぺりとした部分もある牧歌的な香りを漂わせているメロディは健在である。また、前半に少し今までとは異なる意欲的な楽曲が多めであるが、後半では壮大な雰囲気を漂わせている18曲目など新しい要素もありながらも今まで通りの彼らの姿も満載である。全18曲。
☆☆☆☆★ Australia / Rabid Dog / Nagareboshi / Hang In There
Broken Aris / Different Hats / SL-PP MIG
You're A Sick Park II The Loss Twirled
Horrible Unintentional Face To Frying Pan Accident / Lullaby
Melodic Hardcore Skumdum "Det Vi Kan Bäst"