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Chestnut Road

Chestnut Road (2013)
使い古された陳腐な表現ではあるが、まさにフランスからUK Melodicへの返答とも言うべきかれらの1st。Broccoliの曲目からバンド名を取っていることからも分かるように、青く瑞々しいそのメロディはまさしく王道の、そしてあの時代の音を現代に再現していると言えるだろう。しかしそれだけに留まらず、メロディ自体にイギリスの天気をそのまま体現してるかのような湿り気がありながらも、どことなく受ける印象として完全な曇り空というよりも雲間から光が注ぎこんでいる、そんな一筋の光すら感じさせるような、そんな独特な雰囲気すら持っている。そして変に完成されず義弟なく、感情むき出しの荒々しさの中に溢れる熱量。またその中からうっすらと漏れだす哀愁感。古き良き時代を現代に体現しながらも決して古臭さを感じさせず、まさに伝統の継承者と言ってもよいバンドである。日本のバンドのカバーもしているが、原曲の雰囲気を尊重しながらも彼らの世界観気と変貌を遂げているのが素晴らしく、そして興味深い。全12曲。
☆☆☆☆ Far / Apathy / Old Picture / Ground Collapse / Box
Useless / Worthless / Everytime They Die
UK Melodic Blocko "Oimo"