thewarpedradio

Crime In Stereo

Explosives and the Will to Use Them (2004)
DemoやKill Your Idolsとのスプリットを経てリリースされた初の正式単独音源となる1st。それまでは直線的な激情が中心で比較的シンプルにまとめられていた楽曲が主だったが、今作では今までのOld School Hardcoreのアグレッシブさに加えてMelodic Hardcoreのメロディアスさやフックの効いたメロディが加わることにより彼ら独特のサウンドが確立されつつあると言えるだろう。アレンジもHardcore中心ではあるものの、ソロや単音リフも目立つようになったり、展開も緩急だけでなくメロディアスで爽快なメロディとシンガロングとブレイクダウンをミックスした楽曲が多くなったりとバンドとして大きく変化を遂げたことが如実に現れている。派手さはないものの、他のバンドとはひと味もふた味も異なることは既にこの作品の段階で現れており、避けることのできない作品である。全12曲。
☆☆☆★★★ Amsterdamned! / What a Strange Turn of Events
Compass and Squar
If You Think Were Talking About You, We Are
Barfight on Bedford Ave / No Gold Stars for Nationalism
Arson at 563
Melodic Hardcore Kid Dynamite "Kid Dynamite"
The Troubled Stateside (2006)
Nitroに移籍して制作された2nd。1曲目の第一音から一気に聞く側を引きずり込む力強さはそのままではあるが、今作ではそれが直線的ではなくよりエモーショナルさを打ち出した彼らにしか鳴らすことのできないサウンドに大きく変化している。前作のようなシンプルなアレンジでHardcoreとMelodicの良いところどりをしている部分はもちろん残っているが、そこに楽曲によっては目まぐるしく変わる緩急やリズムなどを入れ込むことによりエモーショナルさと併せてカオティックな要素も入り込んでいる。しかし複雑になりすぎずシームレスに目まぐるしく変わっていくアレンジは力強くも心地よく響いてくる。このバランス感が最大の特徴であり魅力と言えるだろう。それは前作ほどではないものの速さの中にそういった要素が織り込まれているからであり、彼ら独自のサウンドが開花した名盤である。全12曲。
☆☆☆☆ Bicycles For Afghanistan
The Impending Glory Of American Adulthood / Sudan
Abre Los Ojos / Gravity/Grace / I Stole This For You
Dark Island City / I, Stateside
Melodic Hardcore Dag Nasty "Can I Say"