thewarpedradio

Daylight

2 Cool 4 School (2011)
前作の若干もさっとした垢抜けなさが完全に抜けて、きらきらとした瑞々しいまでの楽曲が並んでいる2nd。前作よりも楽曲やメロディなど全てが洗練されており、PopPunkに求められているものが全て詰まったような文句のつけようがない作品である。ただし彼らが鳴らしているのは近年のEmoなどの要素が入ったPop Punkではなく、ポップな楽曲でありながらも軽やかに駆け抜けていく00s初頭のPop Punkであり、こういった音を鳴らし続けているバンドが少なくなっている中で貴重かつ重要なバンドの一つであろう。しかし単に過去の音の焼きまわしではなく、彼らの場合には前作でも垣間見られていた横ノリの勢い溢れる曲だけではなく、縦ノリの楽曲が混ざっておりそのコントラストが他のバンドにはない部分であり、懐かしさと共にどこか新しさを感じさせてくれる。シリアスな要素を前面に出したものもいいが、Pop Punkの根底にはこういった能天気なパーティー感があって欲しいと個人的には感じている。そしてその楽曲に乗っかるメロディも西海岸の香りを感じさせながらもどこか日本のバンド的な要素をも感じさせてくれる。それは結局は同じ異国の地のサウンドへの憧れが体現化しているからであり、それは時代が移り変わっても結局は変わらないものなのであろう。全13曲。
☆☆☆☆ Summer Season / 2 Cool 4 School / Perfect Song / Motivation
Frame By Frame / As Seen On TV / Macaroni Incident
Melodic Punk Stereo Vision "Let's Go To The Party"

One More Fight (2014)
来日ツアー後の絶妙とも言えるタイミングで発売された3rd。前作発売後にボーカルが抜けて新体制となって初となる今作に対しては変わってしまったと言う人もいるし、化けたという人もいるだろう。しかしこの変化は圧倒的に後者の肯定的なニュアンスで捉えられるべきであろう。前作までのキャッチーさやポップさはそのままにしながらも、それだけの枠に留まらなくなっている。従来のポップで疾走感のある楽曲を基調としながらもブレイクダウンを取り入れていたりなど、Hardcore的な要素がちらほら見えるなど、これまではどちらかと言うと走り回るような横向きのノリだったものが、それに加えて緩急や現在進行形のモダンな要素を取り入れたことにより縦ノリが今まで以上に強調され、作品の中でのメリハリだけではなくシリアスさをも増す結果となっており、彼らの新たな姿を示している作品になっている。だがそういった要素を上手く取り入れつつもパーティー感など根底は何も変わっておらず、良い意味でリスナー側の予想を裏切りつつも、期待通りの出来になっている。全10曲。
☆☆☆☆ Anthem Of The Broken / Kickbacks / Consequences
We Are Strong / Revolution / Crazy Youth Gone Wild
Pop Punk A Day To Remember "Common Courtesy"