thewarpedradio

88 fingers Louie

Thank Your For Being A Friend (2017)
Kid Dynamiteとのスプリット発売直後に解散をした後、2009年には復活ライブを行いライブ盤は出ていたものの作品としては19年振りとなる、そしてタイトルは解散後長い年月が経っているが、その間も作品を聞き続けていたリスナーに対して、もしくはメンバーに対してのメッセージであるかのように非常に意味深である3rd。解散前とはベースだけ異なるため、年月は経ており音的には少し丸みを帯びた感もあるが、力強さや怒りを内包した激しさはそのままであり、そこに年令を重ねた分の円熟味や渋さ、哀愁が漂っている作品になっている。それはDenisの声質の変化によるものもあるだろうが、直線的で圧倒的な勢いと引き換えに全面に出てきたこれらの要素がDanの奏でるシンプルながらもフックの効いた、Dan特有のリフと絡み合うことで元祖Melodic Hardcoreとも言える、Hardcoreを経由しつつも非常にメロディアスなサウンドは健在である。そして今作ではベースラインが流れるように低音から高音までさり気なく動いており、ギターだけでなくベースでも力強さと合わせて軽やかさを感じられる作品である。全12曲。
☆☆☆☆ Advice Column / All The Right Words / Here's To That Innocence
Catastrophe Awaits / The Violence Of Denial / Our Tired Vices
Melodic Hardcore Crucial Dudes "61 Penn"