thewarpedradio

Every New Day

The Shadows Cast (2005)
カナダ出身の彼らのEPに続く1st。全体的に勢いに溢れた作品になっているが、3ピースとは思えないほどにメタリックで重厚なサウンドではあり、Hardcore要素が前面に出た00s〜10sにかけて数多くりりーされた少しテクニカルに寄ったMelodic Hardcoreが楽曲の主体となっている。しかしそれでも他のバンドと大きく異なるのはメロディ面でのアプローチであろう。初期Thriceの影響を感じさせるような少しスクリーム気味のメロディとクリーンとを使い分けていて二面性を持ったメロディは、非常にエモーショナルでドラマチックである。それはアレンジや展開も同様であり、バイオリンを途中に組み込んで再加速する4曲目や9曲目、力強くもミュートを駆使して独特の不穏さを漂わせる5曲目、ブレイクダウンを織り交ぜつつもシンプルに勢いに溢れた8曲目など比較的多様である。しかしスクリーモとMelodic Hardcoreのどちらの要素も少し中途半端になってしまっているのは残念である。全12曲。
☆☆☆★★ Break the Mold / Our Hearts Bleed / Ashes Fill the Air
One Day Older / Long Drive Home / The Flames Inside
Melodic Hardcore H2O "Go"