Fast As We Go Far

Nice Guys Cum Last (2016)
	セルビア出身の彼らの1st。近代メロディックの影響を存分に感じさせつつも、テクニカルな部分をテクニカルに感じさせずにさらっと軽さと共に疾走していき、若干早口な部分もあり、それがキャッチーなメロディであるがゆえに90sの影響を感じさせつつもストレートにシンプルに鳴っているからこそ、メロディが生きている。一方で00s初頭のPop Punkを彷彿とさせるようなキャッチーなメロディが印象的な8曲目やスクリームをアクセントに入れ込んだ9曲目など、土台はしっかりとしつつもバラエティに富んでいる。しかしそういった楽曲よりもストレートで癖のないところが彼らの長所であり短所でもあるだろう。速すぎず重すぎず、適度な軽さと疾走感で駆け抜けていくのが本作の特徴ではあるが、その反面綺麗にまとまりすぎてサラッと流れていくため個々の楽曲の印象は少し弱くなってしまっていることは否めないだろう。メロディやアレンジにおいてセンスの良さが光る部分が散見しているため、次作に期待をしたいバンドである。全11曲。
☆☆☆★★	Joke is on you / Queen of the world / Feet song Best friend my ass / Turtle neck / Miss Yellow
Fast Melodic Punk	Raised By Apes "Destination Nowhere"