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Fastloud

Far From Finished (2015)
スペイン特有の巻き舌メロディックとMelodic Hardcoreが入り交ざった彼らの1st。バンドとしての初期衝動のように勢いに溢れたサウンドに仕上がってはいるが、その中でもテンポチェンジなどでどっしりと歌い上げている部分もあり、またメロディはB級感漂う部分もあるが逆にそれが癖になるようなバンドである。そしてMelodic Hardcoreを基調としながらもOld School Pop Punkのような単音リフを入れてきたりなど意外と幅の広いアレンジであり、テクニカルな要素は皆無の軽やかな疾走感と勢いで勝負している。時代錯誤的なB級メロディックのメロディが10s以降のメロディックサウンドとあいまって、目新しさはないものの中毒性の高い作品である。全9曲。
☆☆☆★★ Give Us Your Life / Waiting For The Explosion / Float In Alcohol
time To Think / Dark Enough
Melodic Hardcore Aznar Youth "Aznar Youth"
Walkman Returns (2017)
スペイン出身の彼らのアルバムに続く1st EP。スペイン特有の若干巻き舌がかかったメロディが印象的な彼らではあるが、前作のMelodic Hardcoreの要素を残しながらもSugusやAirbags、Fast Foodなどの先駆者からの影響を強く感じさせるようなFast Pop Punkの要素が強くなりバンドとして変化していることが作品に現れていると言えるだろう。3曲目はゲストを迎えていることもあり、Crack Rock Steadyのようなスクリーム気味のメロディが入っていたり、5曲目はタイトルを連呼した後は裏打ちを入れているなど相変わらず比較的幅広いサウンドに仕上がっている。しかし根底は変わっていないため、相変わらずの中毒性は持っているものの若干楽曲自体の完成度は下がり目であり、前作のアルバムの方がおすすめである。全5曲。
☆☆☆★ Riot Fall / Joey / Forget This Band
Melodic Punk Fast Food "Funny Beats & Little Bites"
Wrong Drunk Fight (2018)
スペイン出身の彼らの1st single。1曲目のイントロがミドルテンポで始まり今までと少し異なるような印象を受けるが、途中から加速していき今まで以上に緩急をつけてきた楽曲になっている。しかし根底には前作で見せたPop Punk寄りのMelodic Punkであり、その路線は変わっていないが完全にMelodic Hardcoreからはサウンド的に変化をしてしまっている。メロディもポップではあるものの洗練されているとはお世辞にも言えずB級感がかなり漂っており、前作までのスペイン特有の若干巻き舌がかかったメロディも改善されており、良くも悪くも良さが消えてしまった感もある作品である。彼らが今後どのような作品を作り上げるかが気になるところではある。全2曲。
☆☆☆ Wrong Drunk Fight
Melodic Punk ------------------------------