thewarpedradio

For Heads Down

Resurgence (2018)
前作より約5年と久々のリリースとなったドイツ出身の彼らの2nd。その間に彼らの持ち味に磨きがかかり、方向性は前作とあまり変わらずに勢いやテクニカルさは健在であるものの、それだけに頼ることなく力強くもメロディを重視して哀愁さが増している。適度に重さを兼ね備えて要所要所でテクニカルさがあり、それは現行型のMelodic Hardcoreの主流ではあるが、その中からは重厚な雰囲気をベースにした力強くも哀愁や郷愁感漂うメロディを感じることができ、その力強く伸びやかに歌い上げるメロディとそれを補完するコーラスの完成度が非常に高い作品である。そしてそれと対象的な立ち位置にあるシャウト気味のメロディもアクセントとなっている。アレンジも独特のリズムがあるわけではなく、むしろ王道を行く形でその点はシンプルであるがそれが反面メロディを強調していると言えるだろう。特にたまたまなのか影響を受けているからなのかは不明であるが、9曲目や12曲目の勢い溢れるシンプルなアレンジの中にキャッチーなメロディとコーラス、そして適度なテクニカル要素が漂っているところは完全にMuch The Sameと同様と言え、近代Melodic Hardcoreの中でもメロディを重視した良作である。全13曲。
☆☆☆☆ Fatty Livers And Deep Pockets / In This Case / Last Man Standing
Much The Same / Quiet Irony / Wasting Time
Melodic Hardcore Much The Same "Survive"