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From The Tracks

The Greater Distance (2011)
もはや元EndsLikeThisという紹介の仕方すら不要と思われる程に、ある種独特な立ち位置を築き始めている彼らの3rd。良く3枚目のアルバムでバンドは化けるという風に言われる事があるが、彼らもその例に洩れず今作で唯一無二のFTT独自の世界観を構築する事に成功していると言えよう。今までは若干難解な構成などでしっくりこない部分もあったが、今作では相変わらずテクニカル・プログレッシブかつ、高速であるという彼らのスタンスを変える事はない中でもこれまでとは異なり、ある意味それを近代のMelodic Hardcoreの手法で再構築(Re-built)したのが今作ではないだろうか。前作は彼ら独特のスタンスを確立はさせたがメロディが埋もれており正直それ以上のインパクトはなかった。しかし音全体が再構築されたことにより、楽器に埋もれる事なく昔のSwedenのバンドが持ち合わせていたあの何処となく閉鎖的で湿っぽさを漂わせるメロディが生きる結果となっている。今は亡きあのメロディを現代にまで脈々と受け継いでいると言えるだろう。しかしMixの時点でもう少しボーカルを前に出て来た方がまとまりがあるようにも思える。しかしそれを除いても、派手さはなくとっかかりにくい作品かもしれないが非常に味のある作品である。全14曲。
☆☆☆☆ The Greater Distance / This Machine And I / Fifty Feet Under
State Of Grace / Reason Is Able But Hatred Is Mad / Sinking Ships
Stories / Ghosts Of Old / Shout At The World
Melodic Hardcore Astream "Woodfish"

Strong Reaction II (2011)
前作で持ち味、特徴をそのままに生かしながらも、良い意味でわかりやすく新しい世界観を作り出した彼らが楽曲と同様ハイペース、ハイスピードで日本のNot So Young、emitとのスプリットをリリース。基本的な方向性は変わらないが、前作同様また彼らが短期間ながらも深化・進化をしていることをうかがわせる楽曲となっている。前作同様初期の高速かつ難解な音楽性は鳴りをひそめて、楽曲の中で緩急をつけている。これは今までの彼らの楽曲ではあまり感じられなかった部分であるが、これがあるが故に高速パートがより生きる結果となっている。曲自体は相変わらず短いながらも1曲の中にドラマ性が生まれており、より彼らの世界観に引き込まれる作品である。また、今までは難解なフレーズも多用していたが、今作ではむしろテクニカルな面は鳴りをひそめ楽曲自体がリフを中心としており、その点では昔の北欧のバンドを相変わらず現代に継承しているバンドにより近づいたと言えるのではないだろうか。全体にシンプルに作り込まれているが、今まで以上にコーラスが入っていたりなど近代Melodic Hardcoreの枠に留まらない魅力にあふれた作品であり、正直曲数的には物足りなさを感じてしまう。だからこそ今後の彼らがより楽しみになる楽曲である。全4曲。
☆☆☆★★★ Cowards / Honoring / Verdicts / Curses
Melodic Hardcore ------------------------------